ケースに沿った治療の流れ

 診療の流れが分かりやすいように、当院で治療したケースにそって説明します。

実際のケースから説明

52歳、女性のケース

上の前歯の歯ぐきが下がり、きれいに治したい。左上の被せ物がはずれてしまった。
他の歯もグラグラしてよく噛めないので、全体的に診てもらいたいと言う希望です。

応急処置後、お口の検査の必要性をお話して精密検査を行いました。
患者さんは歯の欠損の他に歯の根の病気、歯周病、噛み合わせの不調和などいろいろの問題がありました。

1. お口の精密検査

1、口腔内写真

虫歯や歯肉の状態などを調べるために、お口の中の写真を撮ります。

お口の精密検査

2、レントゲン検査

全体的なレントゲン(パノラマ)1枚、歯周病が進んでいたり、全体的に治療が必要な時には合わせて小さいレントゲンを10枚撮ります。

パノラマ 小さいレントゲンを10枚

3、歯周病検査

衛生士が歯周病の原因、本質について説明させていただき、その後歯周病の進行状態を詳しく検査します。

歯周病検査 歯周病検査

4、咬み合わせの診査

咬み合わせの問題によって口腔内を悪化させている場合は、上下の顎の歯型をとり。咬合器という器具に付けて問題を調べます。また、必要によってはセファログラムというレントゲンを撮影して、骨格のズレを測定します。矯正治療の際に顎のズレをしらべるレントゲン検査です。噛み合わせを治療する時には、矯正を行わなくてもセファログラムはとても有効な検査です。

顎機能診断システムについてはこちらをご覧ください。

咬み合わせの診査 咬み合わせの診査2

2. お話し合い(お口の状態の問題点と治療計画のご説明)

検査結果の内容をもとに、現在のお口の中の問題点を説明し、患者様のご希望を十分にお聞きします。いくつかの治療計画を提示させていただき、ご本人がご理解して納得された上で治療を開始いたします。

3. 原因除去治療(初期治療)

口腔衛生指導、歯垢や歯石を除去し、虫歯や根の治療などを行います。
初期であれば、この段階で治療は終わります。

4. 確定的治療(それぞれの病状に応じた積極的な治療)

原因除去治療が終わった後、約1ヶ月後に再評価を行い、病状を改めて判断します。深い歯周ポケットが残っている場合には、歯周病を根本的に治すために、外科的処置を行って歯周ポケットをなくす処置をすることがあります。術後の痛みはまず問題がありません。インプラント治療や歯槽骨再生治療もこの時期に行います。
この患者様は、臼歯部に歯槽骨再生治療を行い、上の前歯には歯ぐきが再び下がるのを防止するため歯ぐきの量を増やす治療を行いました。


治療前

咬み合わせの問題と歯周病により、歯を支えている歯槽骨が破壊されなくしています。また、歯ぐきが弱く下がってしまい被せた冠の境目が出てきてしまっています。

治療後

歯槽骨も再生して再び歯の根をしっかり支えています。
前歯の歯ぐきが厚くなり、歯ぐきが強化されました。

5. 咬合治療

全顎的治療をする場合や、歯の欠損が多い場合は噛み合せにいろいろな問題が生じ、適正な噛み合せにしないといけません。プロビジョナルレストレーションという仮歯のようなものを口腔内に装着し治療していき、噛み合わせの安定を厳密にチェックしていきます。歯を長持ちさせるために一番大切な治療課程です。

咬合治療

6. 精密補綴(被せ物)治療

長持ちする被せ物を作製するためには、精密な模型、噛みあわせが必須です。
仮り合わせをして、しっかり適合しているか・噛み合わせにズレはいないかをチェックします。

7. 治療後(補綴物装着)

最終的な被せ物が装着され、審美・機能が回復できました。
一時的な回復ではなく、長期的な回復が達成されました。

治療後(補綴物装着)

治療後(補綴物装着) パノラマ

8. メインテナンスの開始(治療終了後が新たなスタート)

治療結果を長持ちさせるには定期的な口腔内のメインテナンスが重要です。
あなたと当院との本当のお付き合いの始まりは、すべての治療が終了した時点から始まります。

皆さまが治療のためについやした貴重な時間が無駄にならないようにするために、あなたご自身による日常の適切なケアーと、私たち歯科医院による定期的なサポートの二つが不可欠です。当院では、定期的なメインテナンスのためのプログラムを各患者さまの状態に合わせて考えています。

歯科治療は、どんどん進歩しており、従来の歯科治療と随分と変わってきています。
私どもでは、新しい研究成果や技術を積極的に取り入れ、患者さんひとりひとりのご希望や必要性に応えられるように、スタッフ一同毎日努力を重ねています。

従来の歯科の治療は対処療法(たとえば削って詰めること)が中心となる傾向がありましたが、当医院では、痛いところを治すだけでなく、起きてしまった原因を一緒に考えて(原因療法)、生涯にわたるお口の健康維持のために、よりよきパートナーとなることを「第1」と考えています。

現在歯の喪失の一番の原因である歯周病の治療、先端技術であるインプラント治療、審美歯科、予防治療を4つの柱として、「できるだけ削らない・よい歯を守る」を当院の医療コンセプトにしております。

ご質問・ご相談がある方は、無料メールにてお気軽にご相談ください。