欧米ではインプラント治療は主に歯周病専門医の領域です

年々進歩を遂げている先進歯科医療ですが、一方では歯科医の技術の問題も避けられないのも確かです。
米国のように専門医制度がない日本では、オールラウンドに治療する歯科医の技術で、結果が大きく変わってくるのは当然といえば当然です。

ここ10年で急速にインプラント技術は進化しており、もはや「インプラントが成功するのは当たり前で、今日ではいかに自然で美しい歯をそこに造れるかが、成功の基準として評価される時代」になっていると言えます。

歯を失う原因は、成人では歯周病が圧倒的です。
インプラント治療は、一口腔単位で歯周治療の一環として欠損部の代替治療として応用され、インプラントが健全な天然歯を守ってくれる時代となったと言えます。
また、今日歯周組織の再生治療が注目されており、その再生治療がインプラントにも応用されるようになってきています。これまで、顎の骨が痩せてしまった歯周病の患者様にはインプラントはできませんでしたが、骨を移植するなどして骨を再生させ、頑丈なインプラントを入れることができるようになっています。

また、「上顎の奥歯あたりの骨には大きな空洞(上顎洞)があり、インプラントは難しいと言われた時代から、今ではこの上顎洞に骨移植を行う技術の開発により、その成功率はニューヨーク大学の3,000症例の中で96%程度にまで上がっています。」
しかし、インプラントも治療後に専門的な歯周病予防メインテナンスプログラムが不可欠です。
長持ちさせるためには、より良い歯周環境を確立させるため歯周形成外科のテクニックが駆使されます。
そのために歯周専門的治療の技術、経験、知識の高い医院で治療を受けられることが重要と言えます。