新妊婦さんの歯の治療！　「大丈夫かな？ちょっと気がかり」

「妊娠すると歯が悪くなる」といわれますが、これは本当のことです。妊婦さんのお口の中は、つわりで歯磨きが難しくなったり、歯周病菌の好きな女性ホルモンがこの時期盛んに分泌されるので、むし歯菌や歯周病菌が増加しやすい環境となります。そのため、むし歯ができたり、歯ぐきを腫らす妊婦さんは少なくありません。　そんな時の歯の治療は気になるのは当然です。歯科治療での麻酔やレントゲンなんか心配と思います。そうした妊婦さんならではの気がかりをお話したいと思います。

まず、歯の麻酔についてお話します。

歯の治療で使われる麻酔は、お産に使われるものと同じ麻酔薬です。一般的な歯科治療もっとも多く使われている「リドカイン」という麻酔薬は、無痛分娩や帝王切開にも用いられ、妊娠全週で問題なく使用できるものです。