46歳女性の症例

「左上の奥歯が痛く咬めない」と言って来院されました。歯ブラシは丁寧にされて歯垢は残っていませんが、歯を支えている骨が重度に溶けています。

この患者さんは症状は歯周病ですが、一般的な歯ブラシが悪くてなってしまう歯周病ではなく、噛む力の不調和で奥歯の骨が溶けてしまう病気で、外傷性咬合と言います。

自分の噛む力で骨が壊される病気です。歯周病治療には噛み合せのバランスを整えてから骨の再生・回復を行う必要な場合があります。

初診

初診

初診

case-46c

親知らずを利用した歯の移植

親知らずを利用した歯の移植

噛み合せ治療

噛み合せ治療

 

1年3ヶ月

case-46f

case-46g

噛み合わせの安定

噛み合わせの安定

骨の再生

骨の再生

骨の再生 roentgen

9年後

9年後case-46

治療前後

治療前後case-46

歯周病は治り、その後は歯肉が腫れることなく経過しています。

重症の歯周病の治療には、噛み合せの治療・歯を支える骨の再生・治療後の安定を維持するためのメインテナンスなど、いろいろな治療力が必要です。

治療開始時に患者さんに、どのような治療を望むか質問をしています。重度の歯周病の場合は、歯周病が完治してその後の安定まで到達を希望される場合には、総合力で行っています。