噛み合わせの大切さ

「咬合」とは噛み合わせのことです。口の中に起こるトラブルの原因には ①う蝕(虫歯) ②歯周病(歯槽膿漏) ③咬合(力の問題) の3つがあります。う蝕と歯周病は口腔内を目で見れば分かりますが、咬合によるトラブルは見ただけではわかりません。受け口など噛み合わせに問題がある方で80歳を過ぎて歯が残っている方はほとんどいません。歯が生涯にわたって機能するためには、噛み合わせの力のバランスや調和がとても大切です。

この力の問題を解決するためには、患者さん個人個人の噛み合わせを精査することが必要です。歯には体重を超える力がかかっています。何十年の使用に耐える噛み合わせの調和が大切です。

2月8,9日の大雪の日に大阪に「咬合」の勉強会に行ってきました。人類の進化の過程での口腔の役割、なぜ不正咬合が人類に起きるのか、など「病の起源」から復習してきました。ある患者さんの症例を通して、模型診断・セファロレントゲン診断・顎の動きを通しての診断 から患者さんの骨の作り、筋肉の動きに調和した噛み合わせの実習を受けてきました。この研修会は2度目の受講でしたが、新しい発見・理解がありました。

これらを頭と腕に叩き込んで、噛み合わせで悩んでいる患者さんに、その悩みを解消し 長期に安定した噛み合わせで、美味しく食事ができ 栄養を採って毎日健やかに過ごしていただけるようにと頑張っています。

「咬合」の勉強会

分析・診断の結果から、患者さんの噛み合わせに調和した咬合をワックスで再現していきます。