総合的な治療例 3 顎関節症

「顎関節症」は顎の関節の痛みや動きの障害などをまとめての病名です。原因はいろいろあります。日本顎関節学会では5つに分類しています。原因には、咬合異常、口腔習癖、ストレス、心理特性など複数の因子が絡んでします。私の臨床的印象としては、咬合異常(噛み合わせの問題)が多くの割合を占めていると感じています。噛み合わせの治療により、顎関節症が治癒したケースをお話しします。

顎関節症の患者さんの例

患者さんは50歳女性です。「口が開かない、顎がカクカク音がする」言われて来院されました。初診時には、お寿司を食べれないくらいに口が開きませんでした。診査してみますと、虫歯や歯周病は重症ではありませんでした。奥歯の噛み合わせがずれていて、前歯も深く咬み過ぎの状態で、顎の関節の状態は 関節円板がずれていての開口障害でした。

総合的な治療例 3 

噛み合わせの治療のため、歯の位置異常を矯正を利用して治し、同時に顎の関節円板の位置異常も治しました。奥歯がないと咬む力を支えきれず、顎関節に負担をかけてしまいます。

総合的な治療例 3 

奥歯にしっかりとした支えをもった歯をつくり、患者さんの骨格(骨の作り)の調和した噛み合わせを再構築しました。10年、20年使用しても耐えられる新しい噛み合わせを創りました。

治療例ケース3

正治療や骨の再生、根の治療、虫歯治療、歯周病治療、欠損の治療、審美の改善など、様々な治療オプションを用いて治療を終了

矯正治療や骨の再生、根の治療、虫歯治療、歯周病治療、欠損の治療、審美の改善など、様々な治療オプションを用いて治療を終了しました。

治療後は、スムーズに口が大きく開けられ、音もせず、何でも食べられると言っていただき、とても喜んでいただきました。複雑に問題が絡み合った難症例には、ある程度の治療期間や再生治療などの先端治療が必要です。徹底的に治し、良い状態が長続きすることが、患者さんの希望と考えています。

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