なぜ、歯周病で歯を失うのでしょうか。 その1

「毎日、歯ブラシをしているから安心」「痛いなどの自覚症状がないから大丈夫」と思いがちです。しかし、歯周病は、歯と歯肉の間の歯肉溝に歯垢がたまり、細菌の増殖によって歯を支えている骨が溶かされていく病気です。

歯周溝が歯周ポケットになると、歯と歯肉の間を正しく歯ブラシを当てても、歯垢ポケットの歯垢を完全に取り除くことは難しく、「磨いている」が「磨けている」には繋がらず、「磨けていない」状態になっています。

虫歯は、「痛い・しみる」などの症状が早期に出ますが、歯周病は虫歯のような痛みがほとんど出なく、肝臓病と同じく「沈黙の病気」と言われています。自覚症状が現れる状態では進行している場合がとても多いです。

次回は、歯を失う原因についてお話します。