歯周病について その3

今日は、歯周病糖尿病との深い関係についてお話します。

歯周病が進行すると糖尿病が悪化する傾向があり、反対に糖尿病の方が歯周病になる率は、健康な方に比べて3倍となると報告されています。糖尿病が進行すると血中のヘモグロビンA1Cやグルコースの数値が上がります。しかし、歯周病治療で改善される発表が多くあります。

それでは、「どうしたら歯周病を予防できるのか」お話します。基本は正しい歯磨きにあります。歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯と歯肉の間も、歯ブラシだけではなく歯間ブラシやフロスを使って細菌を取り除きます。キチンとできているかどうか、定期検診の際に専門の衛生士に確認してもらい、難しい部分は衛生士の磨いてもらい、もし歯石となっている部分があれば、除去してもらうことが大切です。同時に虫歯予防のために、フッ素を塗ってもらうこともお願いすると良いですね。

口腔内は、患者さんには見えにくく狭く場所です。定期的なメインテナンスは、口腔の健康維持にはとても重要です。現在の日本では、国民は歯科医院に通いながら、歳を重ねると歯の数は少なくなり入れ歯になっていっています。とても変だと思いませんか。歯科医院に通っているからこそ、歯が守られ入れ歯にならないことが、本当の歯科医療ではないですか。

次回は、重症になった時についてお話します。