3D インプラント

日曜日がない週が続きブログをする時間がありませんでしたので、今日はもう一つ書きます。

29日(日)にインプラントの画像診断のセミナーがありました。ITが進化している今、歯科でも画像診断はデジタルであり、CTとなってきています。CTで得られたデジタルデータを専用ソフトで3Dにして解析します。レントゲンでは見られない、分からない情報がたくさん詰まっていています。歯科専用のCTも各種の会社から販売されています。しかし、価格や大きさから未だ実用的ではないと思っています。インプラントの手術の前にはCTを撮影しています。近くの荏原病院には医科用の素晴らしいヘリカルCTがあり、画質が細かく精密です。岩下歯科では、必要な場合は専門機関で撮影をお願いしています。

このデータから専用ソフトで顎骨を立体的(3D)に構築します。その画像の上でインプラントの大きさや角度、神経との距離などをシュミレーションします。最近では、更に光造形技術で患者さんの顎骨とまったく同じ形のプラスチックモデルを作ることが可能となってきました。その上でインプラントの植え込む位置、角度などを正確に割り出し、完璧な手術を行なえるようになってきています。ドリル類もオーダーメイドします。条件が整えば、歯ぐきを切開しないで手術ができてしまいます。イメージで例えると医科でいう腹腔鏡手術と同じです。

しかし、どのような最先端技術であってもすべてが良いところばかりではありません。今回のセミナーを通して新しい知見をいろいろ得てきました。CTのシュミレーションソフトは有益で使用していますが、新しい方法は、すぐに飛びつかず石橋を叩きながら実践していきたいと感じました。

また、セミナーの講師にであった井汲先生の診療に対する考え方、態度も勉強になりました。

研修会場

研修会場です。

PCを使いインプラント手術をシュミレーションします。

顎骨のプラスチックモデル

光造形でできた患者さんの顎骨のプラスチックモデルです。

井汲先生がデモンストレーション

このモデルからインプラント埋入のステント(位置や角度を設定した手術用具)を作り、井汲先生がデモンストレーション行ないました。実際に行なった症例のケースです。

修了書をいただいた時の記念撮影

修了書をいただいた時の記念撮影です。

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