春季歯周病学会

患者さんの皆さん こんばんは 岩下です。

5月27,28日に福岡で歯周病学会が行われました。台風2号が接近していて飛行機が心配でしたが無事戻ってこれられました。学会場は港に隣接した国際会議場でした。あいにくの日和でしたので海の景色もよく見えませんでした。

今回の学会で興味を感じた講演は「インプラント周囲炎」です。インプラントは進化してほぼ完成されていますが、歯肉との接着に対しては天然歯に比べると弱いところがあります。その管理に対しての考え方をまとめた講演でした。インプラント周囲炎は歯でたとえると歯肉炎です。その治療・予防は歯周病治療と同じです。清潔さに尽きます。清潔さとは、患者さんがご自分で行える清掃と診療室サイドで行える清掃の簡単さです。以前に、審美性ばかり考えて作ったとしか思えないインプラントの症例を発表で見たことがあります。私は審美も大切ですが、それは長持ちする治療のベースの上にあると思います。歯周病を治療の基礎として診療室を築いてきてよかったと再認識しました。また、大学の4年後輩の長谷川先生が歯科衛生士に行った教育講演も勉強になりました。講演内容も素晴らしかったのはもちろん、プレゼンの組み立て方や聴衆をひきつけるトークもさらにステップアップしたと感じ、同窓として嬉しく思いました。学会は知識獲得の場でもありますが、たまにしかお目にかかれない先生方との懇親の場でもあります。