患者さんの QOL に貢献する歯科医療

ある日、元気のない患者さんが来院されました。歯を抜いて入れ歯にするしかないと、前医に言われたそうです。口腔内を診てみますと、確かに問題がありました。虫歯や歯周病で歯がグラグラしています。噛み合わせも問題ありで歯ブラシも難しい状態でした。初診時は口臭も強く、何かあきらめている感じさえしました。レントゲンで診査すると、歯を支えてる歯槽骨はまだありました。なぜ、このような状態になってしまったのか、このまま放置するとどうなるのか、患者さんが治療に参画しないと治らないことを伝え、治療が開始しました。

治療が進むにつれ口臭も少なくなり歯の動揺もおさまってきました。患者さんの治療への参画をご自信で実感してもらい、ますます健康を取りもどしてきました。アポイントの遅刻やキャンセルもありませんでした。

最後には明るくなり、「最近は仕事も順調です」と言っていました。このケースから歯科を通して「患者さんのQOL」に貢献できたと私もスタッフも嬉しくなりました。

今年もいろんな方向からの「患者さんの真の利益」に繋がる仕事をしていきたいと思っています。

治療前

真面目な患者さんです。間違った歯ブラシ方法で磨いていました。歯の病気が健康を害している思うと言われていました。

抜歯に至った歯は1本だけ

抜歯に至った歯は1本だけです。

「しっかりと食事が取れるようになった」「人前で口を気にせず会話ができるようになった」と生き生きとした表情も戻ってきました。