歯ぎしりとストレス発散

歯ぎしりストレス発散についてお話します。この理論はいつも矯正や咬合でお世話になっています神奈川歯科大学佐藤貞夫教授から学びました。人類の進化の過程で口腔器官の発達は、単に咀嚼の器官だけとして発達したのではありません。分かりやすくお伝えします。

ボクサーがリング上で口の中に入れているマウスピースをご存知と思います。これは、殴られた時の衝撃防止のためだけにあるのではなく、殴る時に歯を食いしばる際、力を分散させるためにあると考えられています。人間は悔しい時や怒っている時などに歯を食いしばるが、これにより少しでも精神的ストレスを逃がしているのです。スポーツ選手・ロッテのバレンタイン監督など、特に野球選手がガムをんでいる姿を良く見かけます。

棋士や碁士がここ一発という時に、その手を打ちながら大きく食いしばるが、十分にストレスを逃がすことができたら占めたものである。ところが、歯周病や虫歯があったり、歯並びが悪いと良くめないため、思ったように食いしばれません。精神安定のためにも嚙むことは大切なのです。