ジャパンプレミアム

患者さんの皆さん 新年明けましておめでとうございます。新年に思ったことを書きます。

世界では日本の物、サービスの品質の高さは、ジャパンプレミアムとして知られています。日本の歯科はどうでしょう?アメリカやヨーロッパに住んだ経験がある方は肌で感じていると思いますが、日本と歯科先進国と呼ばれている国とでは、国民の歯に対する意識が大きく違います。

その理由は様々であると思いますが、やはり一番の理由は「国民皆保険制度」と思います。諸外国では、特にアメリカでは歯科治療が必要になると非常に高額になったり、保険会社の診査が降りるまで受診ができないことも多いが、日本ではいつでも誰でも安価で歯の治療をすることができます。しかし、この恵まれすぎた環境がかえって国民の歯に対する危機感を薄れさせ、「歯が悪くなったら歯医者に行けばよい」という意識を作ってしまったと思います。

歯科医院は単に治療をするだけではなく、情報提供の場であると考えています。国民の歯に対する「意識」と「価値観」を向上させ、この悪しき文化を変えることができれば、日本人の勤勉でかつ「おもてなしの文化」の土壌は、歯科の世界も間違いなく「ジャパンプレミアム」となると思います。そして、歯を守れる文化として、世界に出て行けると考えます。