日本MEAW研究会岡山大会

11月3日に第22回日本MEAW研究会が岡山でありました。大会長は白数明義先生です。白数先生は、矯正勉強会で大変にお世話になっています私のメンターです。またMEAWとは、矯正治療に用いるワイヤーのデザインです。

今回の大会テーマは「MEAWの進化と未来」でした。22年の年月から治療に用ている材料は進化していますが、治療のコンセプトは変わっていません。初代会長の神奈川歯科大学学長の佐藤貞雄先生による「不正咬合治療の変遷と未来」がとても勉強になり復習となりました。難しい話になりますが矯正(学会)において、「不正咬合治療のガイドライン」が未だに確立していません。多くの矯正治療において、なぜ不正咬合になってしまうのか?その原因が分からずに形態的に1級骨格を目差す場合が多いのです。例えば、受け口になってしまった方は、なりたくてなったのではなく、成長過程で適応がうまく反応しなかったことによります。この点をしっかり術者は理解していないと無駄な時間がかかり、治療結果も安定しません。

「歯科は噛み合わせ」とよく言われます。小児の成長誘導も義歯も神経をとった歯の被せもインプラントも最後は「噛み合わせ」です。このMEAW研究会は矯正の学会です。矯正治療はブレースを全ての歯に付けて歯を動かし、新たな噛み合わせを作っていきます。矯正治療は、まさに噛み合わせの再構築です。噛み合わせを理解することは、歯科のコアとなる大切なことです。

人類が進化の過程で得てきた生理的な咬合を、噛み合わせのルールを勉強する機会となったMEAW研究会にはとても感謝しています。

「咬合」の勉強会

初代会長の佐藤貞雄先生です。

「不正咬合治療の進化と未来」と題して教育講演がありました。

大会会長の白数明義先生

大会会長の白数明義先生です。

とても真面目で思慮深い先生です。

岡山城

前日に岡山に入り、早朝岡山城の周りを散策しました。

天気は曇りでしたが、よい気分転換になりました。