新素材3

夏本番ですネ。今日も34度ととても暑い日でしたが 湿度は少なく感じて過ごしやすいかったです。

今日は木曜日で休診日ですが、朝から夕方まで矯正の分析や治療計画の立案など普段できないデスクワークをして過ごしていました。日が傾いた夕方の6時から13キロほどジョギングしてきました(1時間35分もかかってしましました)。

汗が滝のように出てきて大変でした。陽は傾いても気温は暑いですネ。暑い中 ランナーはたくさん走っていました。ランナーの皆さん 夏に体力つけて秋からのマラソンシーズンに向けて頑張りましょう!!。

今日は「新素材3」として書いています。今回の新素材は歯肉です。歯肉が弱い方や間違ったブラシッシングで歯肉退縮して冷たいものが「しみて」しまう患者さんがいます。これまでは歯肉が退縮してしまい 根の表面が出てしまう場合はレジン充填と言いまして「歯と同じ色のプラスチック」を詰める治療が一般的です。

しかし、本来は歯肉が下がってしまっている訳ですので、再び歯ぐきによって元のように覆われるのが理想です。このような治療はアメリカでは一般的で「プラステックサージェリー」と呼ばれいます。アメリカの歯周病専門医は歯肉を再建して審美的な結果を出します。歯肉の下には骨があります。必要によれば骨の再建もします。アメリカ歯周病学会の年次大会では毎年 素晴らしいケースが発表されています。アメリカは科学性をとても大切にしている国です。

特別な歯科医だけができる治療ではなく、理論に基づいて行えば誰でもできる方法であり、私は「このような方法で行い良い結果を出している」と発表し、術式に自分の名前を付けています。自分の名前を付けるのが好きな人種と思います。

最近、行ったケースを報告します。歯肉は決して新素材ではないのですが、歯肉の無くなった部分に自分の歯肉を利用できますので、製品になって売られている生物製剤などによる感染の危険性もなく 移植による異物反応もありません。

歯が長くなる

私の行った治療ではありませんが、歯肉が下がって虫歯になったり  しみる場合はその部分にプラスチックを詰めるのが一般的です。しかし、治療は複雑ではありませんが、経年的に変色したり 外見的に歯が長くなる欠点があります。

プラスチック充填

上段の患者さんではありません。

犬歯がしみていたため 前医でプラスチック充填をされていました。

今回、それが脱離して 再びしみる症状が出てため来院されました。

移植

口蓋(上顎の裏側)から歯肉を持ってきて移植します。

移植後約1ヶ月の状態

移植後約1ヶ月の状態です。退縮していた部分は再び新しい歯肉よって被覆されています。しみる症状も無くなっています。移植した歯肉によって歯肉のボリュームも増え、退縮に対して抵抗力をもっています。